
Calibreがちょっと面白い
CalibreというEPUBを扱うソフトがあるのですが、
これがちょっと面白いので紹介します。
まずEPUBというのが何かはみなさんご存知と思いますが、
簡単にいうとKindleなどの電子書籍のフォーマットの一つで、
ほぼデファクトスタンダードになっています。
ただし現状は日本の固有の縦書きやルビなどサポートされていないため、
SonyのReaderなどでは、別のフォーマットも併用しています。
EPUBフォーマットは今後縦書きなどにも対応する予定のようです。
で、Calibreが何をするソフトかといいますと、
あらゆるものをEPUBフォーマットに変換してくれたり、
電子書籍の管理をしてくれたりします。
iTuneの書籍版とも言われたりしています。
画面の見た目も実際ちょっと似ています。

さらに、もうひとつ大きな機能として、登録してあるニュースサイトやブログなどを
巡回して記事を自動的に取り込んでくれたりします。
試しに取り込んでみたのが、この萌え萌えmoebuntuのブログ。
上の画面の表紙の部分がちょっと文字化けしていますが、中は大丈夫です。

まあ、わたしのブログを取り込んでも実用性がないので、
もっと価値のあるかおりんさんの「おっさんにも解るPython」を
取り込んでみました。これでもう電子書籍になっています。
このようにブログを簡単に電子書籍化することもできます。


実際の登録の仕方は、萌え萌えmoebuntuを例にすると、
「ニュース取り込み」の横の下向きの▲をクリックして「独自ニュース源を追加」をクリック。


レシピのタイトル:萌え萌えmoebuntu(お好きに)
Oldest article:(いつまで遡りたいかによって設定)
Max. number of articles per feed:(記事を含める数の上限の設定だと思う)
Feed title:萌え萌えmoebuntu(お好きに)
フィードのURL:http://moebuntu.blog48.fc2.com/?xml(対象のブログなどのRSSを入れる)
上記を入力したら、画面下にある「+Add feed」をクリックして、
画面真ん中の「レシピに含まれるフィード」の追加されたフィードを選択、
画面上にある「アドバンス・モードに切り替え」をクリック

反転している部分に以下を追記。
no_stylesheets = True
language = 'ja'
encoding = 'utf-8'
extra_css = '@font-face {font-family: "ipagpmona";src: url(res:///Data/fonts/ipagp-mona.ttf);} body { font-family: "ipagpmona";}'
*貼り付けたときに、前後の行と「行頭の半角空白の数」を一致させて、タテが綺麗に揃うようにするしないとエラーになるそうです。
また、サイトによって入れるものを変える必要がある場合があるそうです。
詳しくは、Calibreのwikiサイトをご参照ください。
画面左の「+レシピを追加/更新」をクリックしてとじる。これで準備OKです。
トップ画面に戻って、「ニュースの取り込み」をクリック

「カスタム」の「+」を開くと登録されているので、
必要に応じてダウンロードのスケジュールを設定して、
下にある「すぐにダウンロード」をクリックすれば取り込めます。
また、「カスタム」の下の方にはあらかじめニュースサイトなどが登録されています。

ちなみに、KindleやSonyのReaderなどで
Jコミの漫画などコンテンツが最適化されていないと
ページ送りのパフォーマンスが悪かったり線がかすれたりして、
あまり実用的に読めなかったものもCalibreで最適化すると、
ファイル容量も抑えられる上に読みやすくもなります。

*Kindleに最適化した例。クリックすると原寸表示です。
Calibreのソフトは、Ubuntuソフトウェアセンターから検索で導入できますが、
ちょっとバージョンが古いので、Calibreサイトから直接ダウンロードしたほうがいいです。
\もしよかったらお願いします。/
●受取人の欄にmoebuntu★gmail.com(「★」は「@」に置き換える)で寄付(15円〜)できます。
Amazonギフト券(Eメールタイプ)
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